前回に引き続き、
LIXIL住まいスタジオ大阪・体感ショールームへお客様をお連れして
学べたこと、得られた情報をお伝えします!
前回は「断熱性能」や「気密性能」へこだわる事への大切さをお伝えしました。
〇「断熱性能」「気密性能」が良い=家の中が快適
〇「断熱性能」「気密性能」が良い=電気代少なく、効率的に室内が暖かく、涼しくなる!
ことが分かりました。
さて、住まいスタジオの見学の中でもう1つとても大切な事を教えてもらえました。
それは、「家の中が快適であることと、健康が大きく関係している」事です。
目次
❶家の中での死者数と断熱性能の関係
引用:警視庁統計表より・厚生労働省人口動態統計より
最近のデータによると、日本では年間1万人以上が家の中で亡くなっています。
交通事故の死者数と比べてもその多さに驚きますね。
実は、家庭内死者数の多くが冬の寒さに関連しています。
出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)
特に高齢者は、寒い家の中で体温が急激に下がることで、命の危険にさらされることが多いのです。
45歳以上の家庭内事故の種類のグラフからも分かるように、浴室での事故が半数近くを占めています。
この要因の一つが「ヒートショック」です。
❷ヒートショックの危険性
断熱性能や気密性能が低い家では、ヒートショックのリスクも高まります。
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心臓や血管に負担がかかる現象です。
日本では毎年1万人近くがヒートショックによって亡くなっているとされています。
冬場に暖かいリビングから寒い浴室やトイレに移動する際に、体が急な温度変化に対応できず、
心臓発作や脳卒中を引き起こすことがあります。
断熱性能が低い家では、外の寒さがそのまま室内に影響を与え、室温を保つことが難しくなります。
これが、家の中での死者数を増やしている一因となっています。
➌岡山県の真冬の家の中の最低温度
例えば、岡山県の真冬の家の中の最低温度は、断熱性能が低い家では0度近くまで下がることがあります。
外気温が氷点下になると、断熱性能が低い家では暖房をつけていても部屋の温度が十分に上がらず、
寒さを感じ続けることになります。
このような環境では、特に夜間や朝方に体温が下がりやすくなり、命の危険が増します。
❹温熱環境への考え方が変わった
この体感ショールームを訪れたことで、断熱性能や気密性能の重要性を身をもって感じることができました。
新築を検討する際に、デザインや間取りだけでなく、住み心地や省エネ効果を考慮した家づくりが大切だと改めて感じました。
特に、昨今の異常な高温状態の夏や、急な大寒波が襲う冬。
そして、電気代が高騰している現状や、ヒートショックなど健康へのリスクを顧みた時には断熱性能や気密性能は無視できない要素です。
皆さんもぜひ、このショールームで実際に体感してみてください。
きっと、家づくりへの考え方が変わりますよ!